埼玉県警は27日までに、振り込め詐欺の被害金を現金自動預払機(ATM)から引き出したとして、窃盗容疑で東京都練馬区豊玉北、解体工中村明力容疑者(28)を逮捕した。振り込め詐欺グループの引き出し役とみて背後関係を調べる。
県警によると、今月6日、埼玉県川越市のコンビニで警戒中の川越署員が、帽子にサングラス姿でATMを操作している中村容疑者を不審に思い職務質問。他人名義のキャッシュカード45枚と現金約1200万円を所持していたという。
自宅を捜索したところ、キャッシュカードと通帳計約170点、現金約250万円も見つかり押収した。
調べに対し、中村容疑者は「去年から始め、1カ月に5000万円を引き出したこともあった。1回2万円で引き受け、月に40万円ぐらい稼いだ」と供述しているという。
調べでは、中村容疑者は6日、コンビニのATMで、他人名義のキャッシュカードを使い現金150万円を引き出した疑い。