中央大理工学部の高窪統教授(45)が殺害された事件で、中央大は27日、東京都千代田区のホテルで「お別れの会」を開き、田口東理工学部長が「研究者としての業績はもちろん、教育者としての真摯な姿は私たちや学生の心に深く刻まれている」と追悼の言葉を述べた。
会場には和装姿の高窪教授の遺影が飾られ、大学関係者や知人ら約500人が参列、献花した。
田口学部長は「若かったが、実に誠実で信頼できる同僚だった。お持ちであったに違いない多くの夢や先生への期待が半ばで絶たれてしまったことは大変残念で、悔しくてならない」と遺影に語りかけた。
同学部の卒業生で川崎市の男性(66)は「警察には慎重に捜査して早く解決してもらいたい」と話した。
高窪教授は1月14日、自身の研究室がある東京都文京区の後楽園キャンパス4階トイレで、胸や背中などを刃物で多数刺されて死亡した。警視庁は殺人事件として捜査を続けているが、容疑者は浮かんでいない。