【ワシントン26日共同】クリントン米国務長官は二十六日、国務省で記者会見し、北朝鮮問題担当の特別代表に任命されたボスワース元駐韓米大使が来週初めから日本、韓国、中国、ロシアを訪問すると発表した。特別代表任命後に同氏が六カ国協議の関係国を回るのは初めて。
オバマ政権の対北朝鮮政策を各国に説明すると同時に、北朝鮮が長距離弾道ミサイルを発射した場合に備え、対応策を各国と協議する狙いもあるとみられる。具体的な日程は調整中。
ボスワース氏は記者会見で、歴訪中に北朝鮮の当局者と接触するかどうかについて「関係国との協議や北朝鮮の回答次第だ」と述べ、可能性を排除しなかった。日本では斎木昭隆外務省アジア大洋州局長らと会談する見込み。
クリントン長官によると、六カ国協議の米政府代表はこれまで次席代表だったソン・キム特使が務め、ボスワース氏は「上級特使」として北朝鮮政策全般を統括する。