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2009年02月27日(金) 11時25分

帰国日決めなければ強制退去へ 日本生まれの比少女家族東京新聞

 強制退去処分を受けた日本生まれのフィリピン人、カルデロン・のり子さん(13)=埼玉県蕨市立中1年=ら家族3人が在留特別許可を求めている問題で、東京入国管理局は27日、出頭した父アランさん(36)と母サラさん(38)に対し、3月9日までにフィリピンへの帰国日を決めなければ、強制退去の手続きに入る方針を伝えた。

 一時滞在を認めた仮放免期限は3月9日まで延長されたが、延長の措置も今回が最後だという。

 入管側は既に、のり子さんだけなら在留を許可できることを伝えた上で、両親に帰国日を決めるよう要請していた。

 アランさんは出頭後の取材に「のり子はまだ1人では何もできない。悔しいです」と話した。

 サラさんは1992年、アランさんは93年に、それぞれ他人名義のパスポートで入国。のり子さんは95年に日本で生まれた。2006年に不法滞在が発覚、強制退去処分を受け、処分取り消しを求めた訴訟も昨年9月に敗訴が確定した。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009022701000294.html