新潟市のJR越後線西川踏切(警報機あり、遮断機なし)で昨年9月、乗用車と衝突した普通電車が火災を起こした事故で、運輸安全委員会は27日、乗用車から漏れたガソリンが発火、先に乗用車が炎上し、電車最後尾の6両目に燃え移ったとする調査報告書をまとめた。
電車の乗客約200人は車掌と運転士が避難誘導して負傷者はなく、安全委は「問題ない対応だった」と評価した。乗用車の男性=当時(55)=は死亡。電車接近中の踏切になぜ進入したのかは解明できなかった。
電車の6両目は一部のステンレス製外板や座席などが燃えたが、全般的に燃えにくい素材が使われており、他の車両への延焼はなかった。