滋賀県近江八幡市などの琵琶湖岸で昨年5月、身元不明の男性が切断遺体で見つかった殺人・死体遺棄事件など2つの未解決事件について、警察庁は26日、容疑者の逮捕につながる情報の提供者に最高で300万円の懸賞金を出すことを決めた。切断された遺体の身元は分かっておらず、身元を特定する情報も初めて懸賞金の対象になった。27日から1年間、情報を受け付ける。
対象となったのはこのほか、昨年3月、東京都練馬区のアパートで住人の会社員古谷祐将さん=当時(24)=が首を絞められ死亡しているのが見つかった強盗殺人事件。
また、すでに対象となっている広島県廿日市市で2004年10月、高校2年生の北口聡美さん=当時(17)=と祖母が殺傷された事件については、来年2月末まで期間を延長する。
公的懸賞金制度は07年5月に始まった。27日現在の対象事件は、新たな2事件を加え35件となったが、警察庁によると、これまでに懸賞金が支払われたケースはないという。