札幌・西署は26日、通学する札幌市の道立高校でクラスメート全員を殺害するため爆弾を作ろうとしたとして、殺人予備の疑いで同市の高校1年の男子生徒(16)=脅迫容疑で逮捕=を再逮捕した。
道警によると、生徒は「クラスでばかにされていると思い、同級生を見返したかった。春休みまでに教室で爆発させようと思っていた」と供述しているという。
逮捕容疑は6日未明、手製爆弾を作る目的で自宅に原材料などを保管し、一部加工するなどして殺人を計画した疑い。生徒の自宅からは固形燃料や木炭(3キロ)、過酸化水素水のほか、電子式のはかりや殺傷能力を高めるため爆弾に混ぜようとしたとみられるねじやびょうなど、約50点が押収された。
生徒は1月中旬以降、インターネットの情報で爆弾作製を計画し、量販店やネットで原材料を購入。爆弾は未完成だったが、押収物などから実際に殺傷能力がある爆弾を作ることが可能だった。
クラスは逮捕された生徒を含め36人だが、いじめなどの事実は確認されていない。生徒は2月6日、同級生の携帯電話に「オレは殺神。逆らったやつの首を切り落とす」という内容のメールを送ったとして、脅迫容疑で逮捕されていた。
生徒の通う高校の教頭は「まさかという気持ち。在校生にショックを与えたと思うと申し訳ない」と話した。