第81回米アカデミー賞で外国語映画賞に輝いた映画「おくりびと」が、その受賞効果で多くの観客を集めている。各館は28日から上映回数を増やし対応する。
同賞の有力候補とされた1月から、再上映館の入場が増え始め、受賞翌日の24日から急増。午前と午後の2回上映する広島県府中町のシネコン「広島バルト11」は25日、座席数の多い劇場に替えたが、どちらの回も上映1時間前に完売。「満席」を表示した案内板にがっかりする人もいた。
座席828席と中国地方でも最大級の中区の広島スカラ座にも多くが詰めかけた。28日から、南区のワーナーマイカルシネマズ広島も再上映。広島スカラ座は一日に3回、広島バルト11は400人収容の最大の劇場で4回と、上映回数を増やす。
【写真説明】アカデミー賞を受賞し大人気となった映画「おくりびと」(25日午後2時14分、中区 広島スカラ座、撮影・山本誉)