5月の司法制度改革を前に、尾道市内で活動する若手弁護士が増えている。この1年で5人が赴任し、3法律事務所が新設。広島地裁尾道支部管内(尾道、三原市、広島県世羅町)の弁護士は11人に増えた。弁護士不足の解消や司法サービスの充実に期待がかかる。
1月、尾道市新浜のビルに「尾道しまなみ法律事務所」が開所。管内の弁護士が少ない現状を受け、福山市出身の橋本則利弁護士(35)と尾道市出身の山脇将司弁護士(31)が構えた。夜間や休日も予約制で相談を受け付ける。
同じビルに入る尾道総合法律事務所では1月上旬、岡林幸雄弁護士(32)が着任した。
現在、尾道支部管内の人口は約27万人。福山支部管内は人口約52万人に対し、弁護士38人が登録する。5月からは起訴前の国選弁護の対象となる事件が大幅に広がるため、弁護士業務の増加が予想される。
【写真説明】尾道しまなみ法律事務所で業務に当たる橋本(左)、山脇の両弁護士