室町後期から江戸前期までの世羅台地の歴史をたどる企画展「庄園終焉(しゅうえん)時代の大田庄展」が広島県世羅町甲山の大田庄歴史館で開かれている。新興豪族たちが残した関連資料120点を展示。戦乱の時代を振り返っている。
紀州高野山領として長く統治されてきた世羅台地が豪族の群雄割拠時代に移り変わる時代に焦点を当てた。今高野山城から発掘された白磁皿、東上原八幡神社に奉納された帳(とばり)はともに当時の最高品質を誇った中国製。新興勢力が豊かな経済力を背景に地域を支配していた事実をしのばせる。
4月5日まで。月、火曜休館。電話0847(22)4646。
【写真説明】120点の資料で戦乱の時代を振り返る「庄園終焉時代の大田庄展」