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2009年02月26日(木) 13時31分

脱落タイヤ直撃死傷、元トラック運転手に禁固1年8月読売新聞

 東名高速道で昨年4月、走行中の大型トラックから脱落したタイヤが反対車線の観光バスを直撃し、バスの運転手らが死傷した事故で、自動車運転過失致死傷などの罪に問われた元トラック運転手山本丈喜(たけき)被告(38)の判決が26日、静岡地裁であり、長谷川憲一裁判長は、禁固1年8月、罰金20万円(求刑・禁固2年6月、罰金20万円)の実刑判決を言い渡した。

 起訴状によると、山本被告は昨年4月11日午前11時過ぎ、静岡県牧之原市の東名高速下り線でトラックを運転中、脱落した左後輪タイヤを観光バスのフロントガラスに衝突させ、運転手の関谷定男さん(当時57歳)を死亡させ、乗客3人にけがを負わせたとされる。

 検察側は、タイヤを車軸に固定するボルトが破断していたことから、「日常点検をしていれば事故を回避できた」と主張。弁護側は「一見して、ボルトの異常を見つけられたかどうか、合理的な疑いが残る」と反論していた。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090226-OYT1T00553.htm