全国の警察が昨年1年間に摘発したインターネット絡みの「サイバー犯罪」は6321件で、前年を848件(15・5%)上回ったことが警察庁のまとめでわかった。
2000年に統計を取り始めてから最多。サイバー犯罪に関する相談も前年比8801件(12%)増の8万1994件で、このうちブログなどで中傷された被害は1万1516件と初めて1万件を超えた。
サイバー犯罪のうち罪種別で最も多かったのは、他人のパスワードを悪用するなどしてコンピューターに侵入する不正アクセス禁止法違反で、前年比20・7%増の1740件。その8割近くが、他人のIDからパスワードを類推して割り出すなどして他人になりすます手口。
ネット上で個人が中傷される被害も目立ち、名誉棄損容疑での摘発は61件、脅迫容疑は112件に上った。
警察庁が全国に設置した調査ポイントには、大量のデータを送りつけてコンピューターを機能不全にする「SYN flood(シン・フラッド)」攻撃が前年の4倍超の37万7825件も送りつけられ、この3分の2は中国からの攻撃だった。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090226-OYT1T00513.htm