フランスで製造したプルサーマル用のプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料の海上輸送計画について、国土交通省は26日、安全を確認したと発表した。
共同で輸送を計画する九州、四国、中部の各電力会社などに同日、安全確認書を交付した。海上輸送に関する国の手続きはこれで終了、フランスからの輸送は3月上旬以降に始まる見通し。
プルサーマル計画が予定されている九州電力玄海原発3号機(佐賀県玄海町)の地元佐賀県と玄海町は同日、国交省の安全確認を受け、MOX燃料の海上輸送を事前了解した。九電だけが県、町との安全協定で海上輸送について事前了解を必要としていた。玄海町は「安全対策に万全を期して輸送してほしい」(財政企画課)としている。
国交省が審査、確認したのは、船底を2重にして沈みにくくするなどの輸送船の構造やレーダーなどの設備のほか、放射性物質が漏れないなどMOX燃料の専用輸送容器の安全性、MOX燃料の積み方や固定方法など。