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2009年02月26日(木) 21時58分

患者2人の皮膚で万能細胞 京大、治療研究も開始東京新聞

 先天性筋ジストロフィーと自己免疫疾患の患者それぞれ1人から、さまざまな組織に成長する新型万能細胞「人工多能性幹細胞(iPS細胞)」をつくることに、京都大の中畑龍俊教授と山中伸弥教授らが26日までに成功した。

 病気にかかわる骨格筋や、白血球などの血液細胞をiPS細胞からつくる研究も開始。生きた組織を使った病気の研究に役立つほか、将来的には薬の効き目を直接確かめる手法への応用も期待される。

 中畑教授は「研究は初期段階だが、病気の進行を遅らせる治療につながるかもしれない」と話している。

 3月5日から東京で開かれる日本再生医療学会で発表する。

 チームは昨年6月から9月、京大病院で治療を受ける患者2人の同意を得て皮膚組織の提供を受けた。その後、ウイルスを使って3−4個の遺伝子を活性化させ、複数の種類のiPS細胞株を作製した。

 それぞれのiPS細胞が病気に関係する遺伝子を持っているのも確かめた。今後は研究機関や製薬会社に提供することも検討する。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009022601001240.html