神奈川県警が、大型車の運転免許取得の際に本来受ける必要のない人に講習を実施し、1人に付き講習料1万8800円を誤って徴収していたことが26日、分かった。誤徴収された人は157人、計約300万円に上り、県警が近く講習料を返還する。
県警の田村公嗣運転免許本部試験課長が同日夜、記者会見して事実を認め「思い込みで講習を受けさせてしまった。申し訳ない」と謝罪した。
県警によると、2007年6月の道交法改正で、8トンを境に大型と普通に分かれていた運転免許区分が見直され、5トン未満が普通、5トン以上11トン未満が中型、11トン以上が大型となった。
同法改正以前に普通免許を取得した人が、教習所に通わず運転免許試験場で大型の技能試験に合格した場合、取得時の講習は免除されているが、県警は改正後から今年2月まで誤って講習を実施していた。
取得時講習は自動車教習所で行われ、夜間や悪条件での運転技能などについて計4時間実施。今年2月、県内の男性が、職場近くで講習を受けようと東京都内の試験場に相談して発覚した。