客として乗ったタクシーを、運転手が降りたすきに自ら運転し盗んだとして、愛知県警名東署は26日、窃盗の疑いで、名古屋市天白区植田西、会社員井上孝彦容疑者(36)を逮捕した。「早く家に帰りたかった」と供述しているという。
調べでは、井上容疑者は26日午前1時20分ごろ、同市名東区猪高台で、タクシー運転手が道を聞くために車を降りたすきに、自ら運転席に乗り込み運転、タクシーを盗んだ疑い。
同署によると、タクシーには衛星利用測位システム(GPS)が付いており、運転手の110番で署員がタクシーを追跡、約10分後に現場から約1・2キロ離れた路上で発見した。運転していた井上容疑者の呼気からアルコール分を検出、同署は酒気帯び運転の疑いでも調べる。