栃木県鹿沼市で昨年8月、軽乗用車が水没、高橋博子さん=当時(45)=が死亡した事故で、母親の良子さん(76)らが26日、宇都宮市で記者会見し、鹿沼市に道路管理者としての責任を認め、謝罪することなどを求める再通知書を出したことを明らかにした。3月上旬までの回答を求めている。
同席した弁護士によると、昨年12月、市に再発防止策の実施や、損害賠償金など計1800万円の支払いを求める通知書を出した。市は1月の回答書で損害賠償請求には応じず見舞金を支払うとしたが、良子さんらは「責任があやふやで、再発防止策も明確でない」として、17日に再通知書を出した。
水没していく車の中から助けを求める博子さんの電話を受けた良子さんは「毎日仏壇に手を合わせているが胸が締め付けられる思い。携帯の声は地獄からの叫びだった。道路管理者に責任を感じてほしい」と話した。