重い心臓病で余命数カ月の診断を受け、ドイツでの心臓移植を希望している熊本市の高校3年生宮原敬助さん(17)の両親らが26日、手術や渡航費用に充てる募金が目標額8600万円を超え、約1億円集まったと発表した。敬助さんと家族は3月渡航し、現地で移植の順番を待つ。
熊本県庁で記者会見した父親の広一さん(51)は「私たち夫婦だけでは敬助を救うことはできません。希望をつなぐことができて本当にありがたい。感謝でいっぱいです」と喜びを語った。
敬助さんは中学入学時に、筋肉の拡張で肥大した心臓が機能不全を起こす拡張型心筋症であることが判明。薬物療法を続けてきたが、昨年9月の発作以降、移植以外には回復が見込めない状態になっているという。