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2009年02月26日(木) 16時21分

ガールズバー初摘発 少女23人に接待させる東京新聞

 女性バーテンダーがカウンター越しに接客する「ガールズバー」を風営法の許可なく営業し、18歳未満の少女を大勢雇っていたとして、愛知県警保安課と中村署は風営法違反(無許可営業、年少者使用)の疑いで、名古屋市中村区椿町の「ベビー・フェイス」を摘発。経営者で同市中区の宮坂重雄(44)、同市東区の小東俊一(33)両容疑者を25日に逮捕した。

 近年、都市部で増えているガールズバーの摘発は県内で初めて。カウンター越しの接客だが、1対1の応対や指名制度があることが、風営法の許可が必要な「接待行為」に当たると判断した。

 逮捕容疑は、2人は昨年12月、県公安委員会から風俗営業許可を受けないまま、店員に客の接待をさせた上、16歳と17歳の少女23人を雇っていたとされる。

 捜査関係者によると、2人は年少者を雇ったことは認めているが「風俗店ではないので許可はいらないと思った」と供述している。

 女性従業員は約50人いたといい、半数を少女が占めていた。同店は昨年11月に開店し、今年1月までの2カ月間で約1400万円の売り上げがあった。

 少女たちは主に愛知、岐阜、三重県に住む無職少女だが、中には公立高校の生徒や京都府の少女もいた。カウンター越しに客の話し相手になり、客に酒をついでいたという。

 ガールズバーは2006年ごろに大阪などで始まり、県警によると、県内では名古屋市の歓楽街など20数店舗を把握している。

◆名古屋・中署でも摘発

 名古屋・中署は26日未明、風営法違反容疑で名古屋市中区錦の「月組」を摘発。経営者で同市昭和区西畑町の神崎登志樹容疑者(27)を逮捕した。

 同署によると「(従業員が行っていたのは)接待ではなく、接客で風俗店ではない」と容疑を否認している。

(中日新聞)

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009022690161031.html