札幌医大病院の医師らに残業代などが未払いの可能性があるとして、同病院は26日、医師約410人の勤務実態について内部調査を始めた。札幌中央労働基準監督署も労働基準法に基づき調査を検討している。
同病院によると、調査の対象は教授など教員約230人と診療医約180人で、調査期間は同大が公立大学法人となった2007年4月以降。
医師や看護師などの時間外手当として2008年度は約7億円を計上しているが、12日に病院課から「予算を使い切った診療科は時間外手当等の請求はできません」という文書が各診療科に配布されていたため、残業代が支払われていない可能性が浮上した。
同病院の河合裕秋事務局長は「未払いがないか早急に調査し、もしあれば早急に支払うようにしたい」と話している。