沖縄県警は26日、沖縄産以外にフィリピン産を使って製造した塩漬け海ブドウを「沖縄産」と表示し販売したなどとして、不正競争防止法違反容疑で製造卸売業者「海昇食品」(同県宜野湾市)の事務所や倉庫、養殖場など5カ所を家宅捜索した。
同社に対しては沖縄県が20日、日本農林規格(JAS)法に基づき改善を指示していた。
県の調査によると、同社は昨年4−12月の間に「沖縄産」と表示した海ブドウ約16トンを販売したが、このうち少なくとも約4トンはフィリピン産だった。ほかにも「国産」として仕入れたブタの耳の皮「ミミガー」約178キロに「沖縄産」との表示を付けて販売するなどした。
県に対し、同社は「受注量が増えて沖縄産の原料が不足した際、ほかの産地の原料を使った」と説明したという。