収賄容疑で逮捕され、わいろ性を否認していた兵庫県宝塚市長の阪上善秀容疑者(61)が、県警の調べに、容疑の一部を認める供述を始めたことが26日、分かった。阪上容疑者は同日、弁護士を通じて市に辞職する意向を伝えた。
阪上容疑者は現金の授受は認めていたが、わいろ性は否認していた。
一方、市によると、弁護士が同日午前に接見した際、辞表を手渡したという。
逮捕を受け、市議会からは辞職を求める声が上がっていた。
阪上容疑者は2006年4月中旬ごろ、墓苑開発事業をめぐり便宜を受けたいとの趣旨と知りながら、経営コンサルタント会社社長らから現金100万円を受け取ったとして19日、収賄容疑で兵庫県警に逮捕された。
阪上容疑者は県議などを経て衆院議員を2期務めた後、汚職事件で逮捕された前市長の辞職に伴う06年4月の市長選で初当選した。