札幌市内の49歳の女性が自分の卵子と夫(49)の精子を使った体外受精で妊娠し、昨年11月に女児を出産していたことが26日、分かった。日本生殖医学会理事長の田中俊誠・秋田大教授は「自分の卵子を使った体外受精での出産では、国内最高齢だろう」と話している。
不妊治療した神谷レディースクリニック(札幌市中央区)の神谷博文院長によると、女性は2000年から治療を始め、卵子に微細な管で精子を送り込む顕微授精による治療を30回以上受診。昨年3月、48歳で妊娠を確認し、同11月に49歳で2446グラムの健康な女児を出産した。
神谷院長は「40代は閉経していてもおかしくない。卵子が何度も採取できた女性は卵巣年齢が若かったと考えられる。卵巣年齢検査を受ければ、出産にトライできる人もいるという良い例になる」と話している。