年度末の契約満了に伴い派遣労働者の大量失職が予想される3月を前に、岐阜市内に28日、失職者を支援する民間の相談所「ぎふ派遣労働者サポートセンター結(ゆい)」がオープンする。
岐阜市美江寺町の岐阜県教育会館内に3部屋を借り、同県内の弁護士や労働組合でつくる市民団体「ぎふ反貧困ネットワーク」が運営。互いに助け合う思いを込めて「結」と名付けた。
センターには、専従スタッフ1人を配置。ボランティアのスタッフらとともに、相談に訪れた人のアパートや仕事探し、生活保護の申請への同行など再出発を手伝う。4月末まで開設する予定。
3月は、昨年12月末に解雇された人の雇用保険給付が終わる時期にも当たり、支援を求める人の急増が見込まれるという。センター長の小山哲弁護士は「とにかく支援を求める声に応えていかなければ」と話す。
28日は同会館前で、個別相談や派遣切りにあった人たちのリレートーク、100食分の炊き出しなどのイベントを予定している。
運営経費は寄付で賄う。単身者向けの電化製品や食料品などの寄付を募っている。ボランティアも募集中。相談や問い合わせは、事務局=電058(264)7350=へ。
(中日新聞)