農林水産省は25日、豚肉や牛肉などの加工日を改ざんして販売したとして、岐阜県養老町の食肉販売「山田食肉センター」に対し、日本農林規格(JAS)法に基づく是正指示を出した。同省は少なくとも昨年2月ごろから偽装を繰り返していたとみている。
同省東海農政局の調べでは、山田食肉センターはパック詰めした翌日の日付を加工日と表示。
喜惣治店(名古屋市北区)、南大通店(愛知県稲沢市)、春日井店(同県春日井市)、海津店(岐阜県海津市)の全4店で販売していた。
農政局に匿名の電話があり、2月5日に南大通店で調査したところ、冷蔵庫にあった19商品で加工日が翌日になっていた。会社側はその場で「全店で作り置きをしている」と認めたという。
同社は農政局に対して「新鮮に見せることで販売上有利だった。朝から品ぞろえを充実させることもできた」と説明している。
山田武芳社長は本紙の取材に「消費者に申し訳ない。今後は再発防止に努めたい」と話した。作り置きを始めた時期については明らかにしていない。
(中日新聞)