新銀行東京に偽造した書類を提出し融資金約5000万円をだまし取ったとして、警視庁捜査2課は25日、詐欺容疑で同行上野出張所の元行員小川康之容疑者(53)=東京都練馬区豊玉上=と、広告会社「エムアンドシーコーポレーション」の元社長茂田善弘容疑者(52)=横浜市港北区仲手原=ら計4人を逮捕した。
ほかに逮捕されたのは、ブローカーの芝田明容疑者(42)=千葉県市川市国分、情報提供会社「ベンチャーリンク・タクト」経営者保倉民章容疑者(55)=東京都中野区若宮。
捜査2課は同日、東京都新宿区の新銀行東京本店を家宅捜索した。同行をめぐっては昨年、別の元行員(57)が2件の詐欺罪で起訴されている。
4人の逮捕容疑は共謀して2005年8月、茂田容疑者が経営していたエム社の決算書の売り上げを水増しして改ざんし同出張所に提出、融資金をだまし取った疑い。
捜査2課によると、小川容疑者は提出されたのが改ざんされた書類であることを知りながら融資。芝田容疑者から中古の高級外車をもらったり、高級ウナギ店や風俗店などで約10回、接待を受けたりしていたという。