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2009年02月26日(木) 20時59分

鳩山総務相、東京中央局再開発に異論スポーツ報知

 鳩山邦夫総務相は26日の衆院総務委員会で、歴史的価値が指摘されている東京中央郵便局(東京都千代田区)を高さ約200メートルの高層ビルに建て替える再開発計画に関し「重大な問題であり、文部科学相と協議する必要がある」と述べ、文化財保護の観点から再検討が必要との認識を示した。

 さらに鳩山氏は「価値のあるものが工事でなくなれば国家的損失だ」と強調。ただ、建て替えには総務相の監督権限が及ばないため、今後文化財保護を担当する文科相と協議する。民主党の河村たかし氏が「重要文化財の価値がある」と見直しを求めたのに答えた。

 一方、日本郵政の米沢友宏専務執行役は「よく説明し理解していただけるよう努力したい」と述べるにとどめた。

 JR東京駅前にある同郵便局の庁舎は地上5階、地下1階建てで、1931年に完成。当時のモダニズム建築の代表例として、日本建築学会などから保存を求める声が上がっていた。

 日本郵政は庁舎の一部を保存、外観を再現しながら、地上38階建ての高層ビルに建て替える計画を策定、2011年度の完成を目指している。

(2009年2月26日20時59分  スポーツ報知)

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20090226-OHT1T00290.htm