三井生命保険が全社員の賞与を削減することが26日、分かった。基本給は維持するが、年収は5—10%減ることになる。三井生命は2008年4—12月期の純損益が1060億円の赤字で、経営再建のため不採算の変額年金保険事業から撤退する。
三井生命が報酬をカットするのは02年以来。賞与の削減案を労働組合に提示しており、3月中の合意を目指す。対象となる社員は約3000人で、役職に応じて段階的に賞与を減らす。約9000人いる「生保レディー」の給与水準は維持する。
変額年金保険の開発や販売からの撤退は27日に発表する中期経営計画に盛り込む。
運用成績によって受け取る年金額が増えたり減ったりする変額年金保険は、株価下落などで運用成績が悪化。元本など顧客に一定の金額を保証するための準備金の積み増しが経営の重荷になっていた。
中期計画では、首都圏の営業力強化や、営業部門の人員を増やす方針も打ち出す。昨年末に増資を引き受けてもらった住友生命保険と三井住友海上グループから初めて役員を受け入れて、住友生命の井上恵介専務と、三井住友海上きらめき生命保険の畠山道雄副社長を招く。
(2009年2月26日18時53分 スポーツ報知)
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20090226-OHT1T00254.htm