麻生太郎首相(68)は24日午後、米ワシントンでオバマ米大統領(47)との首脳会談に臨んだ。初の外国首脳としてホワイトハウスに招かれたが、会談はわずか1時間あまりで終了し、共同会見や食事会はなく、地味な初顔合わせに。同日夜、帰国の途に就いた。
念願だった会談が実現し、やや興奮気味の麻生首相はオバマ氏から「日本は偉大なパートナー」と持ち上げられると、相好を崩して「サンキュー」を連発。両者は世界的経済危機への対応で合意したが、会談は予定を20分オーバーし、約1時間20分で終わった。
日本側は大統領就任前から会談開催を強く要望。実現にこぎつけたが、オバマ氏は会談直後の米議会での初の施政方針演説をこなすため、恒例の昼食会や共同記者会見は行われなかった。「外交の麻生」をアピールしたかったが、見せ場はなし。オバマ氏の印象を「信頼できるリーダーという感じを持った」と評価した。
恒例のプレゼント交換では、麻生首相はまずオバマ一家向けに、「オバマ」の名で一躍有名になった福井県小浜市の民芸品の塗りはしを贈った。また、オバマ氏が得意のバスケットボールにちなみ「OBAMA」の名前と第44代大統領を意味する背番号「44」が刻まれたユニホームも贈呈。オバマ氏から首相へはサイン入りのワシの置物がプレゼントされた。
一方で、側近の甘利明行政改革担当相(59)が政権浮揚策として求めていた内閣改造について、首相は「今の時点で考えていない」と慎重姿勢を示した。
(2009年2月26日06時02分 スポーツ報知)
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