ダガーナイフなど殺傷能力の高い両刃の刃物の所持を禁止する改正銃刀法の施行(1月5日)から1カ月余り経ったが、広島県内の警察署などに持ち込まれたナイフ類は19本にとどまっている。多くのナイフが出回っているとみられ、県警は回収への協力を呼び掛けている。
改正法は、東京・秋葉原の無差別殺傷事件を受け、両刃で刃渡り5.5センチ以上15センチ未満の先端がとがった刃物の所持を禁止し、自宅での保管も規制。懲役3年以下か罰金50万円以下の罰則対象となるが、7月4日までの半年間を周知期間とし、県警は無償回収を受け付けている。
県警は法改正に合わせ、ホームページや警察署などに掲示したポスターなどで広報。刃物店や釣具店に掲示を依頼するなどしたが、回収本数は今月17日までで個人からの19本のみ。18歳未満はいない。所持理由として、「ダイビングで使うため」「マニアで、ナイフが好きだった」などがあった。
【写真説明】改正銃刀法で所持禁止対象となったダガーナイフ