尾道市は新年度、市中心部の斜面市街地にある空き家の情報を提供する新たなシステムを作る。本年度に実施した空き家実態調査のデータを活用。特定非営利活動法人(NPO法人)と連携して空き家への入居を進め、「坂のまち」の景観保全や定住促進を目指す。
市の調査では、斜面市街地の2213戸のうち約12%の257戸が空き家だった。内訳は千光寺山が878戸のうち143戸、西国寺山、浄土寺山が計1335戸のうち114戸。所有者不明や未回答の家は含まず、実際はさらに多いとみている。
売却や賃貸の意向があったのは108戸。市は所有者に確認した上で、ホームページ(HP)を作成して物件情報を公開する。