福山、府中両市の313社でつくる福山地方雇用対策協議会は25日、福山市三之丸町のホテルで中小企業向けの就職ガイダンスを開いた。景気の急激な悪化で大企業が採用抑制に動く中、逆に「優秀な人材確保のチャンス」と考える97社が参加。例年並みのにぎわいになった。
広島県東部の学生を中心に約700人が訪れ、興味を持つ会社のブースで採用担当者から業務内容や採用日程などを聞いた。行列待ちになる会社もあった。
福山市労政課によると、97社のほとんどが昨年と同程度の募集をするという。
昨年比1.5倍の60人を予定するドラッグストアの人事担当者は「エントリー数は昨年の2倍。大手が採用を控える中、優秀な人を求める中小企業と、内定を急ぎたい学生のニーズが合致した結果だ。いい人材を確保したい」と話していた。
【写真説明】採用担当者の事業内容などの説明を真剣な表情で聴く学生。立ち見の列ができるブースもあった