12年ぶりに今年5月、松江市である船神事「ホーランエンヤ」を前に「櫂伝馬(かいでんま)船五大地引渡式」が24日、市内を流れる大橋川の松江港であった。伝統・ホーランエンヤ協賛会が修繕を終えた櫂伝馬船を5地区に引き渡した。3月から船を使った本格的な練習が始まる。
祭りで櫂伝馬船を繰り出す市内の馬潟、矢田、大井、福富、大海崎地区の「五大地」役員など約100人が出席。協賛会会長の松浦正敬市長が、各地区の船長にあたる伝馬長に、港に係留した船の綱を手渡した。
馬潟地区の広江昭夫総代長は「立派な船に恥じることなく市民に感動を与えたい」と力強くあいさつ。役員たちは色鮮やかな5隻の船に乗り込み、小型船にえい航されて各地区の桟橋へ向かった。
【写真説明】係留された櫂伝馬船に乗り込む各地区の役員