インドネシアから日本との経済連携協定(EPA)に基づき、来日した看護師候補者2人が24日、廿日市市の阿品土谷病院で本格的に働き始めた。3年以内での看護師国家資格取得を目指す。
トジ・ピオさん(27)とエルナ・スリ・ハルディニさん(27)。ともにインドネシアで看護師として3年以上、勤務していた。昨年8月に来日。神戸市での語学研修を終え、看護助手として13日に同病院に着任した。
2人はこの日、病棟や透析室などを回り、患者や医師に自己紹介した。病室では患者に体調を尋ね、「元気になりましょう」と励ましていた。今後は日本語を学びながら病棟で患者の食事や入浴の介助などに当たる。
ピオさんは「母国では医療器具の多くが日本製。技術をたくさん学びたい」。エルナさんは「試験に合格して日本で働きたい」と張り切っている。
【写真説明】病室を訪れ、患者の話を聞くピオさん(中)とエルナさん(右)