【ニューヨーク24日共同】二十四日のニューヨーク株式市場のダウ工業株三十種平均は、米連邦準備制度理事会(FRB)のバーナンキ議長が年内に景気後退が終結する可能性を指摘したことを受けて四営業日ぶりに大幅反発、ほぼ全面高の展開となり、前日比二三六・一六ドル高の七三五〇・九四ドルで取引を終えた。
ハイテク株主体のナスダック総合指数は五四・一一ポイント高の一四四一・八三。
前日までの三営業日続落で計四四〇ドルも下げた反動から買いが先行して始まった。バーナンキ議長が同日の議会証言で、来年が景気回復の年になるとの見通しを示したことが好感され、午後に入って上昇幅を拡大した。
米銀行大手シティグループ、バンク・オブ・アメリカ、米自動車最大手ゼネラル・モーターズ(GM)など最近値下がりが目立っていた銘柄は軒並み20%超値上がりした。
米市場アナリストは「久しぶりの明るいニュースに反応した。ただ企業業績の回復は当面望めない。市場が安定を取り戻すにはなお時間を要するだろう」と話した。