2009年02月25日(水) 10時30分
漏えいは捜査二課の情報 奈良県警の守秘義務違反(中国新聞)
奈良県警の捜査情報漏えい事件で、元組織犯罪対策一課警部補の大沢成光容疑者(53)が、同県天川村の前村長車谷重高被告に伝えた情報は、車谷被告の汚職事件を捜査していた捜査二課しか知り得ない内容だったことが二十五日、県警の調べで分かった。
大沢容疑者は、元捜査二課警部の石山智容疑者(51)から情報を得たとみられる。石山容疑者は車谷被告と接触していなかったが、県警は大沢容疑者に教えた時点で、捜査対象者に伝わることを承知していたとみて裏付けを進める。
調べでは、両容疑者は昨年十二月に車谷被告らが捜査二課に逮捕された事件をめぐり、同年十一月十五日ごろ、捜査対象となっていることなどを車谷被告に教えた疑い。
県警によると、車谷被告が捜査二課の調べに「大沢警部補から情報を得た」と話したことから、監察課が捜査。石山容疑者の名前は出なかったが、情報の内容から二課課長補佐だった石山容疑者が浮上したという。
石山容疑者は「事実無根で誤認逮捕」と全面否認。大沢容疑者は「捜査情報の一部を教えたが、事情聴取の月日など具体的に教えた覚えはない」と供述している。
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200902250155.html