鹿児島県阿久根市の竹原信一市長(49)が、市のホームページに2007年度当時の市長、教育長ら幹部を含む職員計268人の年収、給料、手当の明細を1円単位で公開していることがわかった。
消防を除く全職員について表組みで掲載。年間の給料に加え、「諸手当」、「期末、勤勉」など3項目の手当が記載され、正確な年収が明らかになっている。いずれも1円単位で給与総額が多い順に番号を振って公開。名前はないが、医師、市長、副市長、教育長は役職を記載している。
竹原市長は自身のブログで「年収700万円以上の職員が54パーセント、大企業の部長以上の給料を受け取る人間が過半数にもなる組織が阿久根市民の上に君臨している」などと職員批判をしている。読売新聞の取材には「税金の使い道の話だから公開して当然」と話した。
昨年9月に就任した竹原市長は、市長選でブログを使った選挙運動を展開。副市長、教育長人事で議会が同意しなかった人物を採用するなど物議を醸している。議会は今月6日、市長不信任を可決したが、竹原市長は議会を解散。出直し市議選(3月22日)は市を二分する様相だ。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090224-OYT1T00121.htm