【マニラ25日共同】日本とフィリピンの経済連携協定(EPA)に基づくフィリピン人介護福祉士、看護師候補者の訪日就労に向け、日本側仲介機関「国際厚生事業団」がマニラなどで行った候補者501人の面接などが25日、終了した。
今後、事業団が候補者と日本側受け入れ施設との組み合わせを決定。5月上旬にも最大で計450人が訪日し、6カ月間の日本語研修を受けた後、働き始める。
事業団はマニラと南部ミンダナオ島ダバオなどで19日から5日間、面接と適性検査を実施。介護福祉士候補者299人、看護師候補者202人が参加した。
人手不足が深刻な日本側の介護施設や病院の33法人も同じ会場で合同説明会を行い、参加者から給与など雇用条件に関する質問が相次いだ。
候補者はフィリピンの介護士や看護師の資格を持ち、訪日から3−4年以内に日本の国家資格を取得すれば定住も可能となるが、取得できなければ帰国という条件。
介護福祉士候補者の女性(27)は「日本で働いて家族に仕送りしたい」と話した。山梨県の特別養護老人ホームの施設長(52)は「看護師や海外経験のある人が多く、適応能力の高さを感じた。定住したい人に来てほしい」と述べた。