大相撲時津風部屋の序ノ口力士、時太山=当時(17)、本名斉藤俊さん=の暴行死事件で、傷害致死罪に問われた元親方山本順一被告(58)の公判は25日午後も名古屋地裁(芦沢政治裁判長)で続き、すでに有罪判決が確定し日本相撲協会から解雇された別の兄弟子(25)の証人尋問が行われた。
ビール瓶で斉藤さんを殴った山本被告から「おまえらも教えてやれ」と言われ、この兄弟子は「(斉藤さんを)殴ってもいいという意味だと思った」とこの発言が暴行のきっかけになったと証言。さらにぶつかりげいこが続いたことについて「見せしめというか罰だと感じた」と述べた。
この日はかつての師弟の久しぶりの対面となったが、兄弟子は被告人席の山本被告と目を合わせず、山本被告は目をじっと閉じ、証言に耳を傾けていた。