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2009年02月25日(水) 18時21分

元組員、元支店長らにスーツ贈る 百十四銀不正融資事件東京新聞

 百十四銀行九条支店(大阪市西区)が約10億円を不動産会社などのグループ4社に不正融資したとされる事件で、グループ実質経営者の元暴力団組員(39)が元支店長(54)や同行の行員にスーツを贈っていたことが25日、関係者の話で分かった。

 元組員と元支店長の2人の親密ぶりは既に判明しているが、元組員はほかの行員へも影響力を高めようとしていた可能性があり、大阪府警捜査4課が実態を調べている。

 これまでの調べによると、元組員側は2007年4月に支店に接触。同年6月から昨年1月までに、計約10億4800万円が融資された。

 関係者によると、元組員は自分の気に入った人物にスーツをプレゼントするのが好きで、同行の複数の行員に贈っていた。オーダーメード製品だった。

 また、元支店長について「将来は頭取にするんや。応援している」と周囲に話していたという。

 百十四銀行はスーツの授受について「回答できない」としている。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009022501000860.html