新銀行東京の約1億円に上る融資金詐欺事件で、詐欺罪に問われた同行池袋出張所の元行員青木千代美被告(57)ら9人の初公判が25日、東京地裁(市川太志裁判長)であり、青木被告と会社役員渡部善和(50)、同松本順也(45)の両被告ら計7人が起訴状の内容を認めた。
会社役員桜井秀男被告(54)が否認し、経営コンサルタント大丸正志被告(46)は認否を留保した。
起訴状では、青木被告らは2006年9月、経営実体のない給排水設備会社「リフレックス」の決算書を改ざんして新銀行に提出し、返済能力があると見せ掛けて約5000万円の融資金を詐取。また、同年11月には同様の手口で自動車部品販売会社「ブロードリバー」の決算書を偽造して、約5000万円の融資金をだまし取ったとしている。