携帯電話を持つ中学2年と高校2年の6割は他人の悪口などを書き込んだ「チェーンメール」といったトラブルを経験していることが25日、文部科学省の初の利用実態調査で分かった。
所有率は小6が24・7%、中2が45・9%、高2が95・9%で年齢が上がるにつれ、メールやインターネットの利用率もアップ。保護者の70%以上が有害サイトの規制強化を望んでいることも分かった。
調査は、昨年11−12月に実施、小中高の約1万人と保護者約9500人から回答を得た。
結果によると、1日のメール送受信件数は、10件以上が小6で22・8%、中2で61・3%、高2で58・4%。うち50件以上は中2で19・5%、高2で13・9%に上った。
1日に30分以上インターネットを利用するのは小6で12・6%、中2で41・4%、高2で61・6%。
トラブルでは、「ない」と回答したのは小6は62・9%だったが、中2は28・3%、高2は27・6%にとどまった。中2、高2とも「無回答」を除いた約6割がトラブルを経験していた。
内容(複数回答)ではチェーンメールや迷惑メールが多かったが、ネットの掲示板などに自分の悪口を書かれた経験が中2で6・0%、高2で9・4%あった。
携帯やインターネットを利用した犯罪や「ネットいじめ」は年々増えており、文科省は「早い段階から正しい使い方やマナーを身に付けることが重要」としている。