愛知県長久手町の自動車販売会社「ベストライン」が福祉車両を装って自動車を販売していた脱税事件で、地方税法違反の罪に問われた元同社店長本田友和被告(31)に名古屋地裁は25日、「制度を悪用した手口は巧妙」として懲役1年、執行猶予3年(求刑懲役1年)の判決を言い渡した。
判決理由で、伊藤納裁判長は、同社社長の犬塚勝則被告(45)=地方税法違反の罪で公判前整理手続き中=の指示のもとに行われたと指摘。その上で「利得目的の悪質な犯行だが、被告の関与は従属的だった」として刑の執行を猶予した。
判決によると、本田被告は2007年4月から08年3月までの間、実際には身体障害者の移動のために自動車を使用するのではないのに偽って、自動車取得税など計約326万円を免れた。
(中日新聞)