振り込め詐欺に使われた携帯電話に対し、鹿児島県警の捜査員が詐欺行為をやめるよう警告の電話をかけたところ、被害者の銀行口座に被害金の全額20数万円が返還されていたことが25日、分かった。
県警捜査2課によると、振り込め詐欺対策の警告電話は全国の警察で1月20日から実施されているが、対応しない事例が多く、被害金返還に至った事例は珍しいという。
融資保証金詐欺の被害に遭った県内の30代女性が今月中旬、警察署に被害届を提出。翌日、その犯行に使われた携帯に捜査員が警告電話をかけたところ、男が出て「返還する」と話し、数日後に被害金が振り込まれたという。
県警は警告を繰り返すことで効果を狙い、今月19日からは録音メッセージでの警告も開始。現在17件の電話番号を登録している。