福岡市博多区の多目的ホール「マリンメッセ福岡」に野生とみられる体長約1メートルのニホンザルが侵入する騒ぎがあり、博多臨港署員らが25日午前、取り押さえた。
同署などによると、海岸近くの同ホールにサルが現れたのは24日午前9時40分ごろ。壁を伝って2階へ上がり、スタンド席に居座るなど約30分間逃げ回った。午後から大学生対象の就職説明会も予定されていたため、駆け付けた署員が混乱を避けるためサルを一昼夜、階段室に閉じ込めた。
サルは山へ放される予定。捕獲に当たった署員は「けがもせずに捕まってよかった」と胸をなで下ろした。
福岡県警には23日から24日にかけて、同市東区や隣接する粕屋町などで「大きなサルがいる」との目撃情報が10数件相次いでいた。