自分の結婚式が予定されていたホテルに放火したとして、現住建造物等放火などの罪に問われた無職河田達彦被告(40)の初公判が25日、甲府地裁(渡辺康裁判長)で開かれ、河田被告は「間違いありません」と起訴事実を認めた。
検察側は冒頭陳述で、河田被告は1994年に結婚した妻か、2005年ごろから交際中の女性のいずれを選ぶか、明確な結論を出さなかったと指摘。「放火してぼや騒ぎを起こせば結婚式が延期になるので、延期の期間中に結論を出そうと考えた」と動機を説明した。
弁護側は「放火の被害は軽微で、真摯に反省している」と述べた。
起訴状によると、河田被告は昨年10月25日未明、山梨県北杜市小淵沢町のホテル「リゾナーレ」の従業員通路にガソリン約7リットルをまき、ライターで火を付け、壁など約8平方メートルを焼いた。