2008年度の名古屋市内の放置自転車などの台数が07年度に比べて9・3%減の2万7700台だったことが、市の自転車などの駐車状況調査で分かった。放置自転車が3万台を切るのは1978年以来30年ぶり。市は名古屋駅などで有料駐輪場の整備を進めた効果とみている。
調査は昨年11月、自転車とミニバイクが計30台以上止められている133カ所の駅と89カ所のバス停で実施。放置自転車も含めた駐車総台数は11万7311台で約1万1000台減った。
放置台数は07年度の3万526台から約2800台減。市内の放置自転車は78年には約2万6000台だったが、ピークの87年には約6万4000台に増え、近年は減少傾向だった。
昨年5月から有料化した名古屋駅周辺で、2957台から1507台とほぼ半減。同4月から有料化した上小田井駅は227台から22台と一気に減った。
ただ、名駅は表通りから消えた放置自転車が一本裏の通りに移っている例が目立ち、市自転車駐車対策室は「駅から離れた駐輪場は空いているので、啓発を強化して誘導したい」としている。09年度は今池や新栄など9駅で有料駐輪場を整備する。
放置台数の上位3駅は(1)栄(2267台)(2)名古屋(1507台)(3)鶴舞(1380台)−の順。
(中日新聞)