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2009年02月25日(水) 07時49分

元支店長、取引先に元組員を紹介 百十四銀行、資金援助で東京新聞

 百十四銀行の九条支店(大阪市西区)が約10億円を不動産会社などのグループ4社に不正融資したとされる事件で、元支店長(54)が取引先の会社社長に、グループ実質経営者の元暴力団組員(39)を紹介、資金繰りの支援をしてもらうように勧めていたことが25日、関係者の話で分かった。

 元支店長は元組員からゴルフや飲食の接待を受けていたことが判明している。その親密ぶりが貸し付けなどの支店業務にも及んでいたとみられ、大阪府警捜査4課が癒着の実態を調べている。

 関係者によると、元支店長は2007年11月ごろ、取引先で資金繰りに困っていたOA機器販売会社(大阪市中央区)の社長に元組員を紹介。同支店への債務約6700万円の立て替えと、運転資金名目での約1500万円の融資を元組員から受けるよう持ち掛けた。

 社長は外見などから「反社会的勢力ではないか」と疑い取引を迷ったが、元支店長が「絶対に大丈夫。保証する」と説得したため実際に融資を受けることにしたという。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009022501000070.html