長野県の村井仁知事が衆院議員時代に公設秘書を務め、24日に長野市内で自殺した同県総務部参事の右近謙一さん(59)が複数回にわたり、東京地検特捜部の事情聴取を受けていたことが25日、分かった。同地検幹部が明らかにした。
準大手ゼネコン西松建設(東京)の不透明な資金の流れをめぐる疑惑捜査の一環とみられる。
東京地検は「一貫して参考人としての事情聴取で、適正に行われた」とする一方、聴取の時期や内容などの詳細は説明せず、自殺との因果関係についても「コメントする立場にない。心よりご冥福をお祈りする」としている。
右近さんの自殺について村井知事は同日、報道陣に対し「何でこんなことになったのか、わたしの方が知りたい。コメントのしようがない」と述べた。
右近さんは、村井氏が2006年8月の知事選で初当選した後、同年12月に任期付きで参事に就任。24日夕、長野市内の道路で電柱にロープで首をつった状態で自殺しているのが発見された。
特捜部は現在、西松建設OBが代表をしていた政治団体による違法献金疑惑や、国内工事での受注工作などのために海外から持ち込んだとされる裏金の使途などの捜査を進めている。
(2009年2月25日21時57分 スポーツ報知)
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20090225-OHT1T00241.htm