コンビニエンスストア2位のローソンは25日、7位のam/pmジャパンを3月にも約145億円で買収すると発表した。買収後のローソングループの店舗数は約1万600店となり、業界首位のセブン—イレブン・ジャパンの約1万2000店に迫る。
コンビニ業界は店舗が飽和状態で競争が激化。情報端末への巨額投資なども経営を圧迫しており、この買収が地方のコンビニチェーンを巻き込んだ業界再編の呼び水になる可能性も出てきた。
記者会見したローソンの新浪剛史社長は「(買収で)課題だった首都圏や九州の店舗を安く手に入れることができる」とメリットを強調。am/pmの相沢利彦社長は「今の規模では生き残りは厳しかった」と説明した。
具体的な買収方法はまずam/pmが親会社のレックス・ホールディングスを引受先とする第3者割当増資を実施し、レックスが55億円払い込む。その後、3月下旬にもローソンがレックスなどからam/pmの全株式を1円で取得。有利子負債200億円も引き受けるため、買収価格は差し引き約145億円となるという。
買収後は物流一本化のほかローソンの商品をam/pmで販売する考え。am/pmの店名は買収後も残す方針だが、加盟店のオーナーの希望でローソンに変えることもできる。
(2009年2月25日21時57分 スポーツ報知)
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20090225-OHT1T00191.htm